選挙に行ってきました。
以前は、正直に言ってあまり興味がなく、
「私一人が行かなくたって、どうせ同じでしょ。」という
多分、多くの人がそう思っているのではないでしょうか。
選挙が完ぺきなシステムではないと思いますが、
すくなくとも、今の日本では横暴な権力者や
独裁者が好き勝手なことをできないようにする
方法の一つになっていると思います。
選挙の歴史をみると、
それは簡単に手に入れたものではなかったことは、明白です。
平和ボケと言われる日本、
外の世界に出て、
平和な日本のありがたみを知りました。
イギリスは、日本とは違い、
ヨーロッパ、アフリカの貧しい国からも
移民や出稼ぎ労働者として来た人が、多く住んでいます。
両親のうち一人が、または祖父または祖母が、
イギリス人ではないことは、普通でした。
むしろ、先祖代々イギリスに住んでいる
純粋なイギリス人を探す方が、むずかしいくらいでした。
イギリスでは、比較的安全な地域だった
ロンドン郊外とケント州というところに住んでいました。
地域によって、貧富の差があり、
貧しい国から来た人たちが多く住んでいるエリアは、
昼間でも歩くのが怖いくらいでした。
イギリスは、日本と同じく議会民主制をとり、
それなりに平和な国だと思います。
ただ、議会で決めたことや、
選挙で選ばれた人によって、
日々の生活に直接影響することが、
日本より身近に感じました。
イギリスも日本と同じように
若者の政治に対する関心が、なくなってきているようです。
知り合いのイギリス人は、
彼なりに現在の選挙システムに不満があり、
彼のアイデアを教えてくれました。
「選挙では、もっと若い人たちの影響力があるべきだ!」と、
選挙に行く年寄りが多いので、年寄りが好む人が当選する。
「年寄りの思う未来より、若者が選ぶ未来を重視するべきだ!」
それには、年寄りより若者に多くの票を与えるべきで、
例えば、60歳以上が一人1票なら、
20、30歳代は一人3票、40、50歳代は一人2票など。
かなり若者優遇になるけれど、それくらいしないと、
若者の選挙離れは是正されないという意見でした。
日本でも同じような事が言えると、
かなり突飛なアイデアだと思いましたが、
いつも伸び悩んでいる選挙投票率を上げるためには、
これくらいの事をしないと、意識を変えられないのかもしれません。
以前、タイ旅行に行ったときに
現地のツアーに参加したときに、知り合った人がいました。
その人は国連に勤めていて、
休暇でタイに来たと言っていました。
紛争のあった東ティモールで選挙の準備で、
ヘリコプターの手配などをしなくてはならなかったそうで、
この時も日本では思いもよらなかった
身近に紛争などがあるのだと、感じました。
東ティモールでは、自国の人たちだけでは選挙もできず、
国連などの助けを借りないと、平和への準備もできない状態でした。
完ぺきなシステムではないにしろ、一人一人に選挙権が与えられ、
それを行使する権利があるのであれば、
やはり選挙には行くべきだと、強く思うようになりました。