料理が苦手な人や自信の無い人も
イギリスに行ったら天才といわれるかも・・・です(?)
なぜなら、私がそうだったからです(笑)
イギリスに行くまでの私の料理の腕前は、
ひどくはなかったと思いますが、
経験も少なくて、
お世辞にも上手いとは言えませんでした。
イギリスへは、ボランティアで行って、
障害児施設で働きました。
施設は、子供たちの住居でもあったので、
そこで働く人たちの住居も隣接していました。
その中の1室を提供されましたが、
キッチン、お風呂、トイレなどは共同でした。
キッチンは簡素なもので、そこにいる人たちも
缶詰から出したものを、温めたりするくらいでした。
一般的に、イギリス人はそんなに料理をしません。
というか、料理に興味をもってやる人もいるのですが、
そういう人は少なく、ほとんどの人は、
缶詰や冷凍食品など簡単に調理できるもので、
すましてしまいます。
イギリスの料理の基本は、オーブン料理です。
日曜日や少し特別な日のローストディナーも、
ビーフ、ポーク、チキン、ラムなどの肉のかたまりを
そのままオーブンに入れて焼くだけです。
つけ合わせの野菜は、
適当に切って、
何も味付けなどせずに、煮るだけです。
ローストポテトなどを作る場合でも、
オーブンに入れてできるので、むずかしくはありません。
日本のように野菜を千切りや
みじん切りにすることなどは
ほとんどありませんでした。
日本食を恋しく思う方ではありませんでしたが、
毎日同じようなイギリスの食事には、
飽きてきて、自分で何か作ろうと思いました。
チャーハンくらいならできると思って作ってみました。
玉ねぎ、ピーマンをみじん切りにして、ハムと卵を入れた
簡単なものでしたが、一緒に働いていたイギリス人にも
食べさせてあげたら、すごくおいしいと言ってくれました。
こんな料理で、ほめられるとは思ってもみなかったので、
びっくりしたのと、とてもうれしかったことを覚えています。
一度ほめられて、調子にのって、
チキンキエフみたいな、ちょっとだけ手の込んだものにも挑戦して、
周りにいたイギリス人に食べてもらいました。
まるで料理の天才みたいに言われて、
勝手に自分で誤解して(?)、料理が好きになっていきました。
甘いものが大好きなイギリス人は、
食事の後に必ずデザートを食べていました。
プディング(Pudding)と言われ、
これは焼いたり、蒸したりして固めた料理の総称ですが、
私のいたところでは、スポンジケーキ、パイ、缶詰のフルーツなど、
なんにでもカスタードをかけて食べていました。
カスタードソースもお湯をいれるだけで簡単にできるものが
売られていて、手間はあまりかかりません。
働いていたのが、子供の施設だったこともあり、
毎月お誕生会などがありました。
そこではスタッフがケーキを作ることもあり、
私もお手伝いすることになりました。
日本ではケーキなど、作ったことが無かったので、
毎月のお誕生会が楽しみになりました。
ケーキだけでなく、もっといろいろ作ってみたくなり、
本屋に行って、料理本を買いました。
英語の料理本は、英語を勉強するうえでも役立つと思います。
とてもシンプルな英語で書かれてあるし、
実際、書いてある通りにやってみるには、
正しく理解してないとできません。
知らない食物や、調味料などもありましたし、
今までなら恥ずかしいと思って聞けませんでしたが、
調理の仕方や、知らない食物についてだと、
気兼ねなく聞くことができました。
日本では、ダメと言われたことも
海外に行くと自信を持てることがあるものです。